コラム
要介護の方はお口のケアが大切。肺炎や口臭を予防します
皆さん、こんにちは。 鹿児島県出水市昭和町にある、村岡歯科医院です。 病気などのためにほとんど寝て過ごしていらっしゃる方や、介護を必要とされる方こそ、お口のケアが必要です。 というのも、日本人が命を落とす原因で多いのは、ガンと心疾患に続く第3位が「肺炎」だからです。 「なぜ肺炎とお口のケアが関係あるの?」と疑問に思うかもしれませんが、実は、肺炎とお口の健康には、非常に密接な関係があるのです。
肺炎というと、風邪をこじらせて…というイメージがあるかもしれませんが、お口の健康と関係が深いのは「誤嚥性肺炎」です。 お口のケアがしづらい要介護の方は、歯周病菌が増殖しやすい状態です。しかも飲み込む力が低下しているために誤嚥を起こしやすく、誤嚥した食べ物のかけらや唾液と一緒に歯周病菌が肺の中へ入り込んでしまうのです。 「飲み込む力が弱くなっている方だけのリスクですよね?」と思うかもしれませんが、そうともいえません。 誤嚥性肺炎は、誰にでも起こる可能性があります。 寝ている時の無意識下で、唾液がじわじわと肺に流れ込んでいく不顕性誤嚥が問題視されています。 脳血管に関する疾患をもつ方に多い症状ではありますが、脳梗塞が左脳と右脳の両側にある方の90%以上にこの症状がみられるという調査報告があります。片方に脳梗塞がある方にも半数みられるそうです。 そうなってしまった時、唾液に歯周病菌がまぎれこまないように、日頃からお口の中を清潔に保つためにケアをしっかりと行っておくことが大切です。 肺炎で命を落とさないよう、お口のケアをしっかりと行いましょう。
歯周病の予防や改善は、毎日の歯磨きが基本です。 ご自身で歯磨きを行うことが難しい、歯科医院にも通えないという場合は、訪問歯科を利用する方法があります。 村岡歯科医院の訪問歯科では、むし歯の治療や入れ歯の調整のほか、お口のケアや歯のメンテナンスを行っています。 歯科医師や歯科衛生士が、プロの手技でクリーニングを行い、歯周病菌の温床となる歯垢を取り除いてお口を清潔に保ちます。 口腔マッサージで噛む力や発音の改善も図れるので、「患者さまが明るい笑顔をみせるようになった」「声をたてて笑うことが増えた」という声もいただきます。 お口のケアを行うと、誤嚥性肺炎の予防はもちろん口臭が改善されるので、ご家族の方にも好評です。 訪問歯科のご利用をご希望の方は、村岡歯科医院へお気軽にお問合せください。